令和4年度魚沼テクノスクール在職者訓練「VRコース」について

VRショップへアバターで参加

 コロナ禍で在宅勤務が多くなり Zoomミーティングが当たり前になってきました。
 最近ではインター ネット上に仮想の世界(メタバース)を作り、自分の分身(アバター)を操作して活動していくことが注目されています。
facebookはメタバースに注力することにし、社名を「meta(メタ)」に変更しました。
 また、様々な企業がネット上でイベントを開催しています。
 十数年前に企業がホームページを開設したように、これからは企業がインターネット上に仮想のショールームなどを開設してアバタ ーで接客するようになるでしょう。
 そのような世界を体験し、仮想世界に様々なモノを作るために必要なアプリUnityを操作して、VRワールドにショップを開設しましょう。


魚沼テクノスクールでは6〜8月でVRコースを3回実施いたします。
ここではその内容を説明します。

Noコース名実施日
18①VR-1 メタバース時代に向けてVRワールドを体験する(VR入門編・Unity&cluster)6/22(水) 29(水)
19②VR-2 VRワールド用の家具や小物を作成する(VR初級編・Blender)7/25(月) 26(火)
20③VR-3 VRワールドにショップを開設する(VR活用編・Blender&Unity&cluster)8/30(火) 31(水)

以上の内容を実現するために次の3つのステップで学んでいきます。


①入門編 まずはVRの世界を体験してみましょう。

 日本発のメタバースサイト「cluster」はスマホでも利用できることから近年注目されています。様々なメタバース提供サービスはありますが、VRゴーグルが必要だったり高性能なパソコンが必要だったりと敷居が高かったイメージがありますが、ここを利用することで手軽に始めることができます。

 ここでは、パソコンのclusterアプリを使用してVRワールドを体験します。また、VRワールドを作成するアプリUnityを使ってショップの建物や小物を配置し、実際にclusterにVRショップを設置します。

訓練内容

  • メタバースとは
  • clusterの設定
  • VRワールド体験(アバター設定、ワールド内の基本操作)
  • VRワールド作成アプリUnityの基本操作
  • Unityでショップ作成(建物を建てる、家具や小物を配置する)
  • clusterへのVRショップ開設
  • VRゴーグルでのVRワールド体験
メタバースclusterで体験
AvatarMakerでアバターを編集
Unityで家具の配置

※ clusterを利用するにはユーザー登録(無料)が必要です。SNS(Google、twitter、facebook)での登録になります。

※無料で提供されている家具や小物を配置します。オリジナルな家具や小物を作りたい方は②VR初級編・Blenderを受講してください。


②初級編 VRワールドで活動しているとオリジナルの商品を展示したり、家具にも凝りたくなってきます。

 Unityは、用意された家具や小物を配置していくことには向いていますが、細かい作り込みをすることは余り得意ではありません。

 ここでは無料で使用できる3DモデリングアプリBlenderを使ってVRショップに配置する家具や小物を自分で作っていきます。

訓練内容

  • 3Dモデルとは
  • Blenderの基本操作
  • Blenderで家具や小物を作成する(カップ、テーブルなど)
  • 別のアプリ(3DCADなど)で作成したデータを利用する
  • アバターを作成する
  • Blenderで作成した3DモデルデータをUnityで利用する
  • オリジナル3Dモデルを作成してVRショップに配置する
Blenderで椅子をモデリング
少し複雑な家具をモデリング

※ Blenderは、3Dプリンタ用のデータ(STL形式)で保存することができます。VRだけでなく、実世界でも活用することができます。

※ Blenderで作成した3DモデルデータをUnityで読み込み配置し、clusterに持って行きます。そのため、これらの作業ができる方(①VR-1を受講された方)が対象となります。


③活用編 いよいよオリジナルの3Dモデルを配置した、自分のVRショップを開設します。

 今回は、3DモデルはすべてBlenderで作成します。ショップの建物、看板、家具、展示する商品などをモデリングします。

 それらをUnityで読み込み配置します。UnityではVRショップとして使えるような各種機能(手に持つ、座る等)の設定、cluster独自の設定(アバターが出現ポイント、動画を流す等)、そして周囲の風景や明るさの設定などを行います。

 Unityで設定が完了したら、VRワールドデータをclusterにアップロードします。アップロードしたVRワールにアバターで参加し、活動してみましょう。

UnityでVRショップを設定

訓練内容

  • VRショップ開設までの流れ
  • Blenderで建物をモデリングする
  • 3DCADで建物を設計して使う(デモ) ※ Fusion360という3DCADを使用した手順を紹介します。
  • Blenderで家具をモデリングする
  • Blenderで展示する商品をモデリングする
  • 3DモデルをUnityに配置する
  • VRショップ用に各機能を設定する
  • cluster用の独自設定を行う
  • VRワールドの環境設定を行う
  • VRショップデータをclusterにアップロードする
  • アバターを使ってVRショップで活動する

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