M5Atom Liteの開発環境を設定する

M5Atom Liteが届きましたので、使っていきたいと思います。
まずは開発環境を設定します。今回は「ArduinoIDE」にします。(「Arduino」という名称ではありますが、様々なマイコンボードに対応しています。)

使用機材

  • M5Atom Lite 1,287円、在庫多数
  • USBケーブル(TypeC) 要データ通信。百均でも購入可。
  • ブレッドボード 200円
  • ピンヘッダ(2.54㎜) 9ピン分あればいいのですが、40ピンで35円

パッケージにはM5Atom Lite本体しか入っていません。

裏面です。サイズは約2.4×2.4㎜。ピンヘッダ(5+4ピン)でブレッドボードに挿します。

今回使用する機材一式です。

組み合わせました。今回ブレッドボードは使いませんが、本体を固定するのに便利です。(次回使用します。)

USBケーブルをMacに挿して本体に給電すると、上面中央にあるLEDが点滅します。

ハードウェア関連は以上です。次にソフトウェア設定をしていきましょう。


このサイトを参考に環境設定しました。
【ATOM Lite入門】ATOM Liteの環境を構築する
https://laboratory.kazuuu.net/create-an-environment-for-atom-lite/

Arduino IDEをダウンロードしてインストールします。
現在のバージョンは、1.8.19でした。

インストールが完了して、Arduino IDEを起動すると、このような画面が表示されます。

M5Atom Liteが使えるように環境設定をします。
[Arduino]-[Preferences]をクリックします。

「環境設定」画面の「追加のボードマネージャのURL:」に以下のURLを入力し、[OK]をクリックします。https://dl.espressif.com/dl/package_esp32_index.json

[ツール]-[ボード]-[ボードマネージャ]をクリックします。

①「ボードマネージャ」画面で、②検索キーワードに「esp32」を入力します。③結果表示一覧から「esp32」の④[インストール]をクリックします。

インストールが完了すると「INSTALLED」の表示になります。[閉じる]をクリックします。

使用するマイコンボードの種類を設定します。
[ツール]-[ボード]-[ESP32 Arduino]-[ESP32 Pico Kit]をクリックします。

通信ポートの設定をします。
[ツール]-[シリアルポート]-[/dev/cu/usbserial-xxxx]をクリックします。

通信速度を設定します。
[ツール]-[Upload Speed]-[115200]をクリックします。

M5Atom用のライブ来をインストールします。
[ツール]-[ライブラリを管理]をクリックします。

「ライブラリマネージャ」画面で検索キーワードに「M5Atom」を入力します。検索結果一覧から「M5Atom」の[インストール]をクリックします。

関連するライブラリが表示されます。全て一緒にインストールするために[Install all」をクリックします。

M5Atomライブラリのインストールが完了しました。

同じようにして、「fastLED」をインストールしてください。

ライブラリと一緒にインストールされた「スケッチ例(サンプルプログラム)」を開きます。
[ファイル]-[スケッチ例]-[M5Atom]-[Basics]-[LEDSet]をクリックします。
※ArduinoIDEでは、プログラムのことをスケッチと呼びます。

スケッチが開かれました。
このスケッチでは、M5Atomの上面にあるボタンを押すたびにLEDの色を黄→赤→青→緑→(黄に戻って繰り返し)に変える処理をします。

(➡)「マイコンボードに書き込む」をクリックします。

私の環境(macOS Monterey 12.3)ではこのようなエラーが発生してしまいました。調べたところ、以下のサイトを参考に解決することができました。
ArduinoIDEでM5Atom用にコンパイルするときにPythonプログラムが使用されるのですが、指定した場所にPythonがないことが原因らしいです。
以下のように設定ファイル(platform.txt)を修正し、再度実行したら無事コンパイル・書き込みができました。

Mac OS update – Killed ESP32 sketch

14行目にある「python」を「/usr/local/bin/python3」に修正しました。

修正後、再度「マイコンボードに書き込む」を実行したら、無事「ボードへの書き込みが完了しました。」と表示されました。

上面のボタンをクリックすると、ボタン中央にあるLEDの色が変わります。


Arduino IDEの環境設定ができました。次は、ブレッドボードに回路を組んで色々やってみます。