Raspberry Pi Pico自体初めてだったので環境設定から始めました。
この記事を参考に。Raspberry Pi Picoでマクロパッドを作る
まずはPython環境が使えるようにセットアップ(正確には、「CircuitPython」というようです。
現在のバージョンは「7.2.3」でした。
お薦めに従って「ENGLISH(US)」をダウンロードします。
adafruit-circuitpython-raspberry_pi_pico-en_US-7.2.3.uf2(サイズ:1.5MB)がダウンロードされました。
ダウンロード先:https://circuitpython.org/board/raspberry_pi_pico/
ついでに、「CircuitPython」とは何かを調べてみました。
ラズベリー・パイPico(以降,Pico)上で動作する Python 互換のプログラミング言語として,MicroPython と CircuitPython が挙げられます.
Interface 2021年8月号 https://interface.cqpub.co.jp/wp-content/uploads/if2108_215.pdf
MicroPython はハードウェア・リソースが少ないマ イコン上でも,Python と同等のプログラミング環境 を実現することを目的として,Damien George 氏に よって開発されました.
CircuitPython は Adafruit 社によって開発が進めら れ,より使いやすくなるように作り込まれている点が 特徴です.
「マイコン用はMicroPython」程度の認識でしたが、CircuitPythonという環境もあるということでした。
Pico上の白いボタンを押したまま、USBケーブルでMacに接続すると、RPI-RP2という名前で認識されます。
そこに先ほどダウンロードしたuf2ファイルをドラッグしてコピーします。コピーが完了すると自動的に再起動して、今度はCIRCUITPYという名前で認識されます。
これで、CircuitPythonの環境が出来上がりました。
定番のLチカです。
①MacのVSCodeでLチカのプログラムを作って、ファイル(code.py)をCIRCUITPYにドラッグして上書きコピーします。
書き込みが完了すると、表面にあるLEDが0.5秒間隔で点滅します。
次は、いよいよマクロキーに進みます。
PiPicoMacroKeysをダウンロードします。
ダウンロード先 https://github.com/novaspirit/PiPicoMacroKeys
これをPicoにコピーします。
ここではまりました。調べてみたら、コピーするのはcode.pyとlibフォルダのみでよく、picomarokeys.pngはサイズ1.4MBと大きく、これが原因で他もコピーできませんでした。
code.pyとlibフォルダのみ上書きコピーでOKです。
次は回路を製作します。
こちらを参考にしました。参考元「How to Build a Raspberry Pi Pico-Powered Stream Deck Keypad」
https://www.tomshardware.com/how-to/raspberry-pi-pico-powered-stream-deck
回路図(上記参考元から引用)GP番号は筆者が追加
PiPicoMacroKeysのcode.pyの9行〜14行にGP番号が記述されています。ここを修正すればキーを増やせたりするのでしょうが、今回はこのまま使わせていただきます。
ボタンの設定をZoom操作用に以下のように変更しました。
- ボタン1(GP9) 手を挙げる/降ろす ⌥Y
- ボタン2(GP8) スピーカー/ギャラリービューに切り替え ↑⌘W
- ボタン3(GP7) ビデオの開始/停止 ↑⌘V
- ボタン4(GP19) カメラの切り替え ↑⌘N
- ボタン5(GP20) 自分のオーディオをミュート/ミュート解除 ↑⌘A
- ボタン6(GP21) 画面共有の開始/停止 ⌘+
キーコードは以下のとおり(keycode.pyで設定されている)。
- ⌥(option)→ OPTION(LEFT_ALT=ALT=OPTION=0xE2と設定されている。)
- ⌘(command)→ COMMAND(LEFT_GUI=GUI=WINDOWS=COMMAND=0xE3と設定されている。)
- ↑(shift)→ SHIFT(LEFT_SHIFT=SHIFT=0xE1と設定されている。)
- +(プラス)→ KEYPAD_PLUS(=0x57と設定されている。)
code.pyの42行〜61行の部分で、keyboard.sendの引数をこのように変更します。
code.pyを書き込んで、Zoomで確認。参加者一人ではできないものもありましたが、それ以外は反応してくれました。
ブレッドボードから外し、ユニバーサル基板に半田付け。
レーザー加工機でMDF2.5㎜厚をカットし組立て、上下組み合わせはマスキングテープで。
ある程度使ってからボックスを作り直します。
Raspberry Pi Pico – スイッチサイエンスによると、現在在庫多数、単価税込み550円です。
「ここから始めるITガジェット製作・Raspberry Pi Pico&CircuitPythonでZoom操作用キーパッドを作ろう」
なんてハンズオンはいかがでしょうか?
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